親族が経理を担当している
企業として親族が経理担当であることの是非を検討
このページでは創業時からの流れで親族に経理を任せている経営者向けに、注意点と経理代行を利用することで改善できるポイントを紹介します。
経営者にとって親族に経理を任せたくなる理由
創業間もない会社であれば、経理担当スタッフを雇う方がレアケース。業務の大半を経営者本人がこなしたり、経理業務を奥さんに任せたりするのもよくある話。
これは、他人を雇う余裕がないという切実な問題があるのに加えて、経理業務の特性上、親族に頼ってしまう傾向があるのも事実。その理由を整理してみましょう。
会社の内情をスタッフに知られずに済む
経理業務は会社のリアルな経営情報を表すもの。経営状況が芳しくなければ、経理担当スタッフとしても不安を感じるでしょうし、転職を検討する可能性もあります。
業績が好調な場合であっても、経営陣が使っている経費実態などを知ることで、不満や不安を抱くかもしれません。
このような会社の懐具合を他人には知られないように、親族に経理を任せるケースがあります。
親族の方が無理をいいやすい
月末から月初や年末年始、決算期などの期間には、経理業務の作業量が増える傾向があります。
これが社員である場合、残業代もかさむ上、無理な稼働を強いるとトラブルにもなりかねません。
親族であってもキャパシティに限界はあるとはいえ、親族であれば他の社員よりも無理を頼める傾向もあるでしょう。
経営者にとって親族に経理を任せることによるマイナス要因
創業時、とりあえず親族に経理を任せたとして、それが恒常化した際には、上述のようなメリット面だけでなく、デメリットともいえるマイナス要因が出てきます。そうした注意すべきポイントを以下にまとめてみます。
専門知識やスキルが足りなくても担当替えしにくい
運よく親族に経理のスペシャリストがいればまだいいのですが、その場しのぎで引き受けた経理担当を長期間続けさせた場合、本人の適性とマッチせず、キャリアを重ねてもスキルアップしないケースもあります。
会社側の意向だけでは担当替えしにくい
親族の仕事ぶりに満足できない場合、親族であるが故に担当替えが難しい側面もあります。
他人であれば上司と部下として業務命令するところ、身内だとそうもいかず心証を害すれば人間関係を壊しかねません。
経理代行にアウトソーシングすることで改善されるポイント
これまでは親族に任せていた経理業務を、これからは経理代行にアウトソーシングすることによる改善ポイントをまとめてみましょう。
- 社内に経理担当がいなくてもスムーズに業務が回る
- 親族の後任を社員採用するよりコストが抑えられる
- 経理のプロ集団なので業務のクォリティが高い
- 事務作業以外も幅広く相談できる
創業間もなかったり、最初に経理を身内に担当してもらったため、ずっとそのままになっている場合も多いのではないでしょうか。経理代行サービスに業務を委託すれば、負担軽減や生産性向上を叶えられるでしょう
ここでは、おすすめの経理代行会社の業務サポート範囲を比較しているので、依頼を検討する際にお役立てください。
経理代行の口コミ・導入事例
経理代行を実際に利用した、あるいは導入した方の口コミをいくつかご紹介しましょう。
【口コミ】家族に任せてなあなあになっていた
初めは、母親にずっと経理をやってもらっていたんです。
会社が大きくなるにつれ、きちんとしようと思って社員に引き継いだんですけど、簿記も実務経験もあるわけじゃないので、なあなあになってしまって。
レスキューさんが入る前は、財務会計をやってる状態だったんですが、入ってからは管理会計に段々変えていこうという流れを作ってもらったんです。変動費を仕入に計上する財務諸表を作るようになって、結構かっちりしてきました。
6~7年ぐらい前から利用してて、今の担当とは1年経っていないけど、毎月ある社内の飲み会に参加してもらってますよ(笑)
【導入事例】経理の負担軽減のため
身内が経理をされていますが、経理の負担を楽にしてあげたいという思いがありました。
また、社長自身が経理に対して詳細まで確認が出来ず、正確性に疑問を感じられていたこと、
手書きの伝票を作成されていたことからスピード感にも問題を感じられていたため、
ご依頼いただきました。
【導入事例】生産性が高まった
家族に経理業務を任せていたが、会社の規模が大きくなるのに併せて、経理業務もだんだんと増え、このまま家族が担当し続けることは困難であると判断し、ヤマト税理士法人へご相談。
依頼前の状況としては、振込み業務を銀行に直接行って行っていたり、エクセルでの請求書の作成など、業務の効率化の余地がある状況であった。(中略)
結果、効率的なコミュニケーションや、経理業務全般を代行することで、従来経理担当者が行うべきリソースを他の業務に割くことが可能となり、生産性向上に寄与することができた。
経理代行といっても代行会社によって対応範囲は様々です。
ここでは、多岐にわたる経理業務の対応・サポートができる経理代行会社3社をピックアップ。各社の対応可能範囲をまとめました。
経理業務を丸投げ
月5万円~依頼できる
経理の特命レスキュー隊

引用元:経理の特命レスキュー隊株式会社公式HP
(https://www.accounting-rescue.com/)
税理士や日商簿記検定1級などの会計資格を持った隊員が、経理業務をまるっとサポート。
一部業務のみを代行
記帳代行だけでも依頼できる
経理外注・記帳代行センター

引用元:経理外注・記帳代行センター公式HP(https://www.tokyo-keiri.com/)
記帳代行や年末調整代行、給与計算代行のみなど、スポットで依頼できるのが特徴。
経理業務フローを改善
体制から見直してくれる
TOKYO経理サポート

引用元:TOKYO経理サポート公式HP
(https://anshin-keiri.eiwa-gr.jp/)
事業内容に沿った経理業務フローの改善提案といった、コンサルティングも行うのが強み。